伸長反射とは?

デコピン.jpgデコピンってやったことありますか?

痛いですよね〜。

 

あれ、中指を親指に引っかけずにやるとどうでしょう?全然威力がありませんね?

 

この時に【伸長反射】というものを利用しています。

 

筋肉には【筋紡錘】という筋肉の長さやテンションを感知するセンサーがついています。筋肉が急激にのばされると、危険を感じて反射的に収縮して縮もうとします。これが【伸長反射】です。普通に動かそうとするときの筋肉の収縮よりも早く強く縮みます。

 

普段の動きでもこの【伸長反射】を利用していることが多いです。優れたスポーツ選手を見るとこの【伸長反射】を自然に使っている人が多いです。いわゆるバネのある動きです。

抜重と伸長反射

垂直跳び.jpeg左の図はジャンプする直前の姿勢です。膝の抜きはこれよりもっと小さなうごきになりますが、画像で分かりやすく説明するためにこの絵を用います。

 

立った状態から、素早く左図の姿勢になるために膝を抜く訳です。

この姿勢で一番のばされる筋肉はどれでしょうか?【大臀筋】です。お尻のおっきな筋肉です。働きは股関節を伸ばします。

 

抜重によって素早く体重を大臀筋にのせることで、大臀筋の伸長反射を促します。


もちろん大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)、下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)も伸長反射(エキセントリックな収縮)を起こしますが、体幹(幹)に近い所にある大きな筋肉が重心の移動(動き)には重要です。抹消(枝葉)の筋肉は、体幹で生まれたパワーをうまく地面に伝える役割を持ちます。

抜重に必要な要素(相反神系支配・伸長反射から考える)

股関節の外旋と骨盤の前傾.jpg大きな力を出すために、伸長反射を利用する。そのために抜重が必要なことが分かったと思います。

 

抜重をするために必要な要素とはなんでしょう?力をぬくこと?違います。力をぬいて落下を待っていてはスポーツの場面では遅れをとります。

 

実際に膝の抜きに関係する筋肉は

【大腰筋】→股関節の屈曲・外旋、骨盤の前傾、腰椎を前方に引っ張る

【ハムストリングス(大腿二頭筋)】→主に膝関節の屈曲

【前脛骨筋】→足関節(足首)の背屈

です。

 

これらの筋肉が収縮することによって、抜重(膝の抜き)が行なわれると同時に【相反神経支配】というものが起こります。

 

【相反神系支配】とは主働筋が収縮するときに、拮抗筋が弛緩するような神経の調節機構をいいます。

例えば、肘を伸ばす時には二の腕の筋肉(上腕三頭筋)が働きますが、その時は反対の働きをする力こぶの筋肉(上腕二頭筋)を緩めるような指示が無意識下で自動的になされています。

 

この【相反神経支配】によって、

大腰筋→大臀筋

ハムストリングス→大腿4頭筋

前脛骨筋→下腿3頭筋

リラックスした状態で、伸ばされます。→伸長反射が効率的に行なわれます

 

どの筋肉も重要ですが、重心を前に送り出す、股関節をニュートラルな位置に持っていく作用のある【大腰筋】がスポーツの場面に置いては最重要だと考えます。

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