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腰痛治療の新ガイドライン

米国内科学会(ACP)が2017年2月14日に急性・亜急性・慢性腰痛に対する、非侵襲的治療に関するガイドラインを作成しました。これは2008年1月2016年2月までのコクラン・システマティックレビューに基づいて作られています。


システマティック・レビュー(systematic review)とは、文献をくまなく調査し、ランダム化比較試験(RCT)のような質の高い研究のデータを、出版バイアスのようなデータの偏りを限りなく除き、分析を行うことである。 根拠に基づく医療(EBM:エビデンスベースドメディスン)で用いるための情報の収集と吟味の部分を担う調査である。(Wikipediaより

非特異性腰痛.png

内科学会のガイドラインですので、手術の必要ない非特異的腰痛(背腰痛全体の85%:無感覚・運動麻痺・排尿障害などの重大な神経症状がない腰痛)に対する診療ガイドラインとなります。

米国医師会雑誌(JAMA: The Journal of American Medical Association)より

以下が要点の抜粋の日本語訳です(google翻訳をそのまま載せています。)


勧告1:急性または亜急性の腰痛を有する患者の大部分が治療に関係なく時間の経過とともに改善することを考えると、臨床医および患者は、表面(適度な質の証拠)、マッサージまたは脊柱操作による非薬理学的治療を選択すべきである)。薬理学的治療が望まれる場合、臨床医および患者は、非ステロイド性抗炎症薬または骨格筋弛緩薬を選択すべきである(中程度の証拠)。 (グレード:強い推薦)。


勧告2:慢性腰痛患者のために、臨床医および患者は、運動、多施設リハビリ鍼灸マインドフルネスベースのストレス軽減(中程度の証拠)、太極拳ヨガ運動制御訓練進行性弛緩低レベルのレーザー療法オペラント療法認知行動療法、または脊髄操作(低品質の証拠)を含むが、これらに限定されない。 (グレード:強い推薦)。


推奨3:慢性腰痛患者で非薬理療法に不十分な反応があった場合、臨床医および患者は非ステロイド性抗炎症薬による薬理学療法を第一選択療法として、またはトラマドールまたはデュロキセチン第二選択療法として考慮する。臨床医は、前述の治療に失敗した患者のオピオイドと、潜在的な利益が個々の患者のリスクを上回り、患者の既知のリスクと現実的な利益について議論した場合にのみ、オピオイドを選択すべきである。 (グレード:弱い推薦、適度な質の証拠)。

原文(英語) file:///Users/sugimotoyasunori/Downloads/AIME201704040-M162459.pdf


米国内科学会(ACP)とACS(米国疼痛学会)の2007年の共同ガイドラインでは、

「レビューされたほとんどすべての薬にはいくつかのメリットがありましたが、リスクはあります。オピオイドや筋肉弛緩薬は、重度の痛みを抱える人々に安心感を与えることができますが、潜在的な利益とリスクを慎重に検討する必要があります」と述べています。
「麻薬を服用したくない患者は、鍼治療、脊髄操作、マッサージ療法などの非薬物治療の恩恵を受けることができますが、第一選択療法としての推奨を保証するものではありません。」

とあります。

原文 https://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-10/acop-aaa092607.php

 


つまり2007年には薬が第1選択でしたが、2017年には温める、マッサージ、鍼、カイロプラクティック等の脊柱へのアプローチが第1選択に変更されたということです(急性・亜急性の腰痛)。

 

 

慢性腰痛に関しても、運動・鍼・リハビリ・マインドフルネスなどがまずあり、思わしくない場合に薬を選択することを推奨しています。

 

WHO3段階除痛ラタ?ー.png

投薬に関してWHO三段階除痛ラダーというものがあります。

 

 

非ステロイド性抗炎症薬=NSAIDs です。

 

 

トラマドールは弱オピオイドに分類されます。

 

デュロキセチンはSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)とよばれ、抗うつ剤のひとつです。セロトニン・ノルアドレナリンの濃度が高まり、下行性疼痛抑制系を活性化させると考えられています。ただし、セロトニン・ノルアドレナリン・ドーパミンのバランスが崩れると、精神のバランスが崩れます。

 

 

 

ドーパミン:報酬系(モチベーション)

 

不足(無関心、運動・学習・性機能低下)

過剰(統合失調症、過食症、依存症)

 

ノルアドレナリン:意欲の源、生存本能、交感神経を刺激

不足(抑うつ状態)

過剰(躁状態、イライラ

 

セロトニン:精神を安定

不足(ぼーっとしやすい、鬱っぽくなる、パニック)

過剰(精神不安定、発汗や発熱、振戦・震え)

 

長期的な投薬は身体内の薬(神経伝達物質やホルモン)を調整する機能を低下させます。どうしても必要な場合以外は避け、短期間に留めることが勧められています。

 

下記動画は慢性の痛み対策のためにオーストラリアで作られた教育用アニメーションビデオです(2014年11月公開)。



ちなみに2012年の日本整形外科学会の腰痛ガイドラインを要約した図です。

日本整形外科学会腰痛カ?イト?ライン2012.png

抗炎症薬・鎮痛薬を強く推奨。


2007年の米を後追いしている感が満載ですが、みなさんはどう思いますか?


整形外科なのにお薬なんですね…


米国の内科学会が薬を最終手段と発表したことに早く追いついて欲しいと思います。


 

ジョンガバットジンの難治性患者への8週間のマインドフルネスストレス軽減プログラムではヨガが取り入れられています。呼吸や丁寧な観察をしながらの運動は、精神を落ち着かせ、現在の体の感覚を客観的に詳細に観察する能力が身に付きます。呼吸と動きで体の状態を整えることでグルグル回る思考から離れることもでき、体が整うことで精神状態も落ち着きます。体の使い方も上手になっていきます。

 

当店では、脊椎へのアプローチ、筋肉の調整、ストレスケア、運動指導、マインドフルネスの提案をしています。

 

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