理想的な姿勢とは?


理想的な姿勢とはどんな姿勢でしょうか?

美しい姿勢でしょうか?楽な姿勢でしょうか?安定している姿勢でしょうか?

 

常歩で紹介している姿勢を元に考察したことを話したいと思います。

 

良い姿勢とは、「筋肉の活動をなるべく少なくした姿勢」だと考えます。

加えて、スポーツに関して言えば「どの方向にもすぐに動き出せる姿勢」と言えます。

 

この2点をふまえて、常歩的な立ち方を紹介していきます。

 

姿勢.jpg

左の図が、一般的に言われている

、理想的な姿勢です。左右均等で、横から見ると、耳の穴〜肩〜大転子(ふとももの骨の付け根のでっぱった所)〜膝(お皿の後ろ、膝関節前方)〜外果(くるぶし)やや前方が一直線になった姿勢です。

 


重心は第2仙骨結節レベルの前縁にあると言われています。

 

この姿勢で一番、抗重力筋として働いているのはヒラメ筋(ふくらはぎの深層の筋肉)だといわれています。これは何を意味するかというと、重心が骨構造よりも前にあり、前に倒れるのを常に支えているという事を示しています。

 


骨盤側面.jpg

ここで注目してほしいのが、骨盤の部分です。

左図の模型の穴の空いているあたりに重心があります。これは股関節よりも後ろに位置します。そうすると、一般的な立ち方では、股関節に伸展のストレスが常にかかります(前面がのばされる)。この時にストレスがかかるのは、大腰筋という筋肉です。

 

 

 

 

大腰筋.jpg大腰筋は腰椎前面から大腿骨小

転子につく筋肉で、収縮すると股関節の屈曲外旋を行います。

(腰の骨の前側から太ももの骨の付け根についていて、膝を持ち上げたり、足を開いたりさせます)

 

大腰筋は体の前面についている筋肉で一番深いところにある筋肉で、姿勢・動作に重要な役割を果たします。この筋肉に常にストレスがかかっている姿勢は決してよい姿勢とは言えないのではないでしょうか?



 

 

はいはい.jpgまた、股関節の写真をもう一度見てほしいのですが、股関節のはまる穴が骨盤についています。この穴の方向ですが、正確には下・後ろ・外側に向いています。この股関節の方向にしっくり太ももの骨がはまる位置というのは、屈曲・外転・外旋の位置です(少し曲げて、広げて、開いた状態)。

赤ちゃんがはいはいしているときのような足の位置です。

この位置が、股関節がニュートラルな位置でどの方向にも動かしやすい位置になります。

 

 

 

 

これらの点をふまえてどのような姿勢が良いかを考えると、

理想の姿勢.jpg

1 やや骨盤が前傾(重心が股関節の上に乗っている)

2 股関節が屈曲・外転・外旋位にある

3 重心が「すね」の骨の中心を通っている

 

 

姿勢が、理想的な姿勢だと言えます。

 


大腿骨の形状(頸体角と前捻角)には個人差があり、個人によって理想的な位置は異なりますが、良い姿勢の探し方を紹介します。

 

 

1 足を肩幅に開いて爪先を外に開いて立って下さい。膝はのばしきらず、ほんの少し曲げておいて下さい。

2 頭の位置は動かさずに、お尻を後ろにずらして行って下さい

3 つま先が浮きそうになる手前の位置が理想的な位置です。自然と腰が入って、胸が張ってくる感覚があると思います。

 


慣れるまでは、前のめりになって頼りないような感覚の立ち方に感じるかもしれません。それは骨盤が前傾した為に感じるものです。実際は重心はつま先側から踵よりになっています。


股関節・体幹・肩甲骨の動かし方のトレーニングはまたアップしていく予定ですが、それら全ての基礎にあるのが、この立ち方です。立ち方が変われば動きも変わってきます。


骨盤の前傾について詳しくはこちら


※この姿勢をとった時に腰〜背中の筋肉に緊張を感じる方がいるかもしれません。それは、重心が後ろになり、骨盤が前傾することにより、上半身は前に移動します。そうすると背骨の関節の柔軟性がある方ならば生理的湾曲(いわゆるS字カーブ)を増大させてバランスをとりますが柔軟性が低下している人の場合、筋肉で上半身を支える事になります。このような方は、先に背骨の状態をよくすることが重要です。

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